イベント・セミナー

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2016.10.20

10月15日(土)実施「2016年 大学ソリューションセミナー in 大阪」レポート 「教育学習支援に繋げるIR-IE(Institutional Effectiveness)とエビデンス指標」-京大でIRの活用を実践する溝上慎一氏登壇!

10月15日、大阪・梅田にあるBREEZE PLAZAで開催した「大学ソリューションセミナー in 大阪」には、全国の67大学13高等学校・専門学校などから、約100名の方に参加いただきました。いま、最もホットな話題のひとつであるIR(Institutional Research)をテーマに、京都大学教授の溝上慎一先生の基調講演から始まり、東北芸術工科大学の樋栄ひかる先生のワークショップ、情報交換会まで盛りだくさんの内容でした。

溝上先生は高校、大学から社会への「トランジション」や「アクティブラーニング」の研究で著名ですが、京都大学におけるIRも推進されており、この春には、京都大学の教育アセスメント室室長にも就任されました。今回の基調講演では、京都大学のIRの取り組みや事例、エビデンスベースであることの意義、IE(Institutional Effectiveness)のために必要なエビデンスなどについてご講演いただきました。

なかでも、大学1年前期終了時の成績と3年前期終了時の成績に強い相関関係があるという指摘は(GPAを使って比較)、参加者にとって非常に参考になったと同時に、初年次教育の重要性を改めて認識されたことと思います。

当社からの事例発表では、入学前e-Learningから収集し分析できるデータにより、早期中退予防のための対策が入学当初からできること、また、「学習観・学習動機アンケート」の結果から得られるデータを活用して、学生一人ひとりの学習動機の傾向に合わせた学習サポートが行えること、さらに学力層や学習タイプに応じた指導法の見直しも可能となることなどを発表しました。

そして後半では「学びの場づくり」のワークショップを、東北芸術工科大学特任准教授の樋栄ひかる先生にご担当いただいきました。弊社と協同で実践している入学前教育プログラムの一部をご紹介いただきました。アイスブレイクに始まり、「拍手まわし」といったゲーム、さらにナレッジモデルやU理論の解説など、アクティブラーニングのヒントが満載。友だちができないことで大学を早期に辞めていく学生があるなか、「中退予防にもつながる」と、好評をいただきました。

ワークショップでのゲームが楽しく、打ち解けあえたこともあり、続く情報交換会では、いつも以上に活発に交流がなされました。アンケートでも

「IRで、どのようなデータを取ればよいのかがわかり、大変参考になった」

「樋栄先生のワークショップは今後の授業の中で、ぜひ取り入れたい」

「いつも先進的な内容で参考になる。次回も楽しみだ」

といった声が聞かれました。今回のセミナーも大変好評のうちに終了することができました。

これも一重に皆さまのご支援の賜物と思っております。ワオでは引き続き、大学改革に資する情報やノウハウを皆さまにご提供して参ります。

※「入学前e-Learningの事例紹介」で使用している学習観・学習動機については、東京大学・市川伸一先生の調査項目を、許可を得て使用しております。

<出典>

市川伸一(1995)「学習動機の構造と学習観との関連」『日本教育心理学会総会発表論文集』37,177
市川伸一(2001)『学ぶ意欲の心理学』PHP研究所

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